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産卵後の大ダイはヤバイ味でした。。。 [食べる]

「麦わら鯛は馬も食わず」

ネットで調べるとこんなことわざもあるそうです。

産卵後のマダイは不味くて馬も食わないというそのままの意味です(笑)。

先日21日に、この大ダイを釣り上げたとき、マダイを避けるといいながらも、その大きな海面シルエットには心躍りました。

デカイ!!!

そして細長い!(笑)

ボートに上げると、腹ワタを抜いたような腹の凹み。

一見で産卵を終えたオスだというのがわかりました。

痩せているとはいえ大ダイ、相当な肉量。。。

これが噂に聞く、不味いの代名詞、麦ワラダイです。

しかし、ネットなど小手先で調べた情報や知識なんて、参考程度にしかなりません。

どれだけまずいかは、自分の舌で判断することに意味があります。


釣った日、いつものように温泉に寄り、帰宅したのが22時。

その日中には捌きたく、まずは、オオモンハタそしてマゴチを捌き冷蔵しておきます。

イカ類は墨があるので最後にして、マダイの順番です。

3枚に卸すと???

これまで釣った60cmオーバーのマダイは、総じて身が白濁したように真っ白で、いかにも脂がのっているような色でしたが、この大ダイは、キロ級マダイと同じようにやや透明色です。

やっぱり脂が抜けてる?

しかし、私も相当マダイを食ってきました。この身の色と締まったこの身の感触から、どう考えてもまずいとは思えません。食べごろサイズのキロ級マダイのような締まった身で、単に脂が抜けた身には思えません。

尾側の身、腹側に包丁を入れるとゴリッと抵抗感。

鳴門骨がありました。そんなには大きな鳴門骨ではありません。

これまでブログには全ては書いていませんが、鳴門骨のあるマダイは何尾かいました。

これほんとうに不味いかなあ、と思いながら、全て捌き終わり翌日の夕飯用に冷蔵しておきます。

近所では、そりゃあ、活き締め天然マダイですから、マダイのお裾分けを大喜びする家が増え、アラまで欲しがります。

マダイはダシとしても最高の魚で、アラはタイ飯から潮汁、味噌汁、そうめん・うどんの汁まで最高の素材になります。

翌日、近所の家へのお裾分けは、マダイ、マゴチ、オオモンハタがわかるように紙に書いて届けます。

自宅の夕食では、刺身と、消費量優先のシャブシャブで稼ぎます(笑)。

さて、いただきます!

マゴチは、イネゴチに慣れたせいか(笑)イネゴチのほうがうまい気がしましたが、マゴチのほうが身が柔らかく上品な味といえばそうかもしれません。比較せずマゴチはマゴチとして食べれば、これはやはりかなりうまい魚です。

オオモンハタは、漁師も羨む高級魚。期待を裏切りません。食感、旨み、脂とも最高。

さて、問題の麦ワラ大ダイです。

刺身を引くときも、どう見ても産卵後の脂の抜けた身というより、美味しいキロ級マダイの身質にしか思えません。

大ダイだと刺身で薄めに引くと、繊維から崩れてくるようなダラしのなさがあるのですが、このマダイはそれが一切ありません。やはり身がしっかり締まっています。

そして口に運ぶと・・・。

な・な・な・なんと!、、、う・ま・い。。。

これまで食べた、全てのマダイを入れても、過去最高の美味さ。。。

シャブシャブは?

これも身が崩れずプリプリし、皮がコリコリ、最高の食感と旨みです。

マダイのシャブシャブはこれまでも何度かしましたが、それほど好きではありませんでした。しかし、このマダイは強烈にうまい。決してオーバーではありません。

当然、産卵直後の魚が美味くないというのは決して間違いではないはず。

このマダイだけ、個体的なものでしょうか?

このマダイが産卵前だったらどれくらい美味かったのでしょうか? いえいえ・・・これ以上に美味いというのは想像できません。

わざわざこんな記事を書きたくなるほど、本当に感動しました。

産卵を終えた魚を釣るほうが資源的にも心理的にもラクですしね。

ただやはり産卵直後は不味いというのは嘘ではないでしょうから。。。もし大ダイを釣って、おそろしく不味くてもクレームはなしにしてください(笑)

こんなマダイにまた出会えるでしょうか。マダイ熱がさらに高まります。

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